千鳥酢について

太古の昔、人類は、果実などが腐って偶然にできたお酒(のようなもの)を見つけて、その魅力を知りました。また、そのお酒を大切にしまっておくと、いつのまにか酸っぱくなることに気付きました。
このことでお分かりのようにお酢はお酒からつくられます。英語でお酢のことをビネガー(VINEGER)といいますが、その語源はフランス語で酸っぱいワインを意味するVIN aigreです。又、漢字でも酢は(酒から作られる)醋(昔、酒だったもの)のように酉がどちらにもついているので酢と酒は非常に関係が深いものであることがわかります。
酒のあるところに酢が生まれる。お酢は世界の各地で醸されるお酒を原料に何百、何千種類もあると言われています。
日本で酒というと、米からつくられる日本酒です。従ってお酢も、その日本酒からつくられる米酢が代表的です。

名前の由来

江戸時代、鴨川には千鳥が群れ飛んでいたそうです。
「鴨川や清き流れに千鳥すむ」詠み人知らずの古歌から「千鳥酢」と名づけられました。
古いラベルには「鴨川や流れに清き千鳥すむ」もあり、今となってはどちらが本当かはわかりません。
現在使用しているラベルの赤と青の水面は友禅染めの染料で鴨川が染まった様子です。
今日では環境に配慮して鴨川で友禅流しが行われることはありませんが、京の歴史とともに千鳥酢が続いてきた証となりました。

1800ml:1,029円(税別)